2005.12.02 吉祥寺Star Pine's Cafe
第1部が終わり西村麻聡がステージから退くと、会場は暗転し、しばし静寂が訪れる。
以前から若干のアナウンスはあったが、これから何が起こるか大多数のオーディエンスは知らされていない・・・。期待と不安が入り交じる中、西村ファンにはお馴染みのJazzバージョンの「SARA」のイントロがS.Eで流れ始めた。
狐につままれた感のあるオーディエンスを尻目に、怪し気なアナウンサーの声が会場内に響き渡る。popmeets jazzのラジオCMだった。その怪し気な声に、始めはジョークかと思っていた会場内の空気も、イベントの詳細が明らかになると共に徐々に真実味が帯びてくる。
そこに西村が再び登場して、このラジオCM風の告知が嘘ではない事を告げる。会場内には、vol.1の出演者のファンからの黄色い声も聞こえる。西村が、pop meets jazzを一緒に盛り上げていくjazzミュージシャンを呼び込んだ。
「EAST QUEST QUARTET」の面々だ。西村が一度退き、バンド全員がスタンバイすると1曲インストナンバーを演奏した。それまでPOPSの雰囲気だった会場を一気にJazz色に染めあげた。
会場中がうっとりとJazzのナンバーに酔いしれている中、再度西村が登場し、この日のゲスト安則眞実(CHAKA:ex-PSY・S)を呼び入れる。始めはもの静かな安則だったが、西村が話しを振るや否やマシンガン・トークが炸裂。会場の空気を一気に持っていってしまう程のパワーだ。
完全に持っていかれた感のある(笑)西村は、さっさと曲に移らせる。二人で「fly me to the moon」をデュエット。
安則が唄い始めると、会場内からため息がこぼれる。さっきまでのマシンガン・トークとは、完全に切り離された完璧なる安則の唄の世界だ。水を得た魚の様にサウンドの中を泳ぎ回る安則の歌声に会場内は酔いしれた。
そのまま、「vincent」「byebye blackbird」と立続けに唄い切り、ステージを後にした。もしかしたら、今日ここで初めてJazzのスタンダード曲を耳にした人もいたかもしれない。
しかし、その場に居合わせた全員がpop meets jazzに期待を寄せ始めている、そんな空気の中、西村が「SARA」を唄い始めた。西村がpopsとjazzとの融合に非常に可能性を感じる事になった曲だ。軽くスウィングするこのJazzバージョンに、観客達も身体を揺らす。西村の顔にも一点の曇りがない。
そして涙モノのクリスマス・ソング「きらめく星のメリーゴーランド」アップテンポの「LOVING YOU」と続けてフィニッシュ!無事pop meets jazz vol.0を為し遂げた西村は、拍手の中、ステージを後にした。
今回のpopmeets jazz vol.0を見て筆者が感じた事は、「新たなる可能性」だ。アーティストによっては、既に歌い尽くした感のある曲もあるかも知れない。しかしpopmeets jazzで新たにjazzバージョンで演奏する事によって、アーティスト自身が楽曲の持つクオリティーを再認識する事もあるだろう。普段はJazzミュージックを聴かないオーディエンスにも入り込みやすいイベントになる事だろう。そこから何か新しい出会いが生まれるかもしれない。
アーティストにもオーディエンスにも新たな発見をする事が可能なこのpopmeets jazz、今から2月5日が楽しみだ。
PS、西村と安則とのトークがあれだけ楽しめたのだ。これがvol.1の出演者4人になると・・・、こちらの方も期待大だ。
安則眞実 西村麻聡
EAST QUEST QUARTET Sax:高野正幹 Ba:藍沢栄治 Dr:滝幸一郎 Pf:続木徹
| M1 | I got it bad(Inst) | EAST QUEST QUARTET |
|---|---|---|
| M2 | fly me to the moon | 西村麻聡 & 安則眞実 |
| M3 | vincent | 安則眞実 |
| M4 | bye bye blackbard | 安則眞実 |
| M5 | SARA | 西村麻聡 |
| M6 | きらめく星のメリーゴーランド | 西村麻聡 |
| M7 | LOVING YOU | 西村麻聡 |